町会長にきいてみた!

本事業では各学校・幼稚園の通学区域別に「ランPAT 2.0」のおすすめランニングルートを紹介しています。
防犯に加えて「令和時代の夜回り火の用心」として、まちを知ることは大切です。
各通学区域を構成する町会長さんに、まちのことをきいてみました。

取材・文:NPO法人センター・オブ・ジ・アーツ 企画制作部

 

月島地域 第三弾

月島第三小学校

※本ページは、ランニングパトロール実施時点(2022年2月)の情報を基に作成しています。

通学区域:
月島二丁目の一部・月島四丁目の一部・晴海
該当する連合町会:
月島連合町会
晴海連合町会

 

中央区でいちばん海を肌で感じることのできるエリア、
“いつも晴れた海を望む”と祈念されたまち「晴海(はるみ)」。

ここには、他とは趣の異なるまちとしての誇りがあります。

都会を背に海を臨む立地は未来の一端を担い、新しい幕開けのまちとして常に先陣となってきたまち。
晴海エリアは、中央区の発展の過程を、まちとして体現しています。
参考サイト〈晴海のあゆみ〉
http://harumi-island.com/history/

その体現の中で、歴史を築いていった月島第三小学校。

月島第三小学校の通学区域には、旧き情緒ある街並の月島二丁目・四丁目と、オフィス棟に囲まれた新しいタワーマンションが並び立つ晴海があり、新旧混在する地域性を感じさせます。
また、晴海中学校、都立晴海総合高等学校と隣接した、充実した教育環境下であることも魅力です。

晴海は、時代の節目節目を体現してきたまちとして、今また顕著に大きな変化を遂げようとしています。
東京2020大会を節目とする新しいまちが誕生するのです。
今回のランPAT2.0では、現状の周辺環境への理解と、今後の課題と向きあう機会となりました。
交流会議で決定したランニングコースには、「晴海フラッグ」も含有されます。

隣接地区に中央区の未来の指針ともいえるまちを携え、若い層が主となる人口増加の中で、中央区の文化継承の概念に基づき、いかにまちを発展させるかが、今後最大の課題となります。

月島第三小学校通学区域にある月島連合町会の宮田会長・晴海連合町会の滝浪会長、そして地域の町会・自治会の皆様にとっても、未来を担う子どもたちへの思いは同じです。

地域の皆様は、子どもたちが安全・安心に暮らせるまちを、いかに町会・自治会として運営していくかを考えておられます。

若い世帯層にご参加いただきたい、子どもたちも参加できる地域活動もたくさんあります。

「区民スポーツの日」には、月島運動場・都立晴海総合高等学校・晴海中学校・月島第三小学校を会場として、中央区から人々が集結します。


人が多く集い暮らす地域だからこそ、交通安全運動や防災の日、クリーンデーにも力が入るそうです。



「芝生育ては地域育て。」をスローガンとする『イクシバ!プロジェクト(中央区黎明橋公園自主管理活動)』をはじめ、他にも、『アゲハを育てる活動』などもあるそうです。



晴海トリトンで20余年続く花絨毯「フラワーカーペット晴海」も有名です。


朝潮運河への稚魚放流も、この地域ならではといえるでしょう。

そして、地域とその歴史を語るうえで外せないのは、やはりお祭り。
住吉神社の氏子となる晴海ならではのお祭りスタイルがあります。



高層ビルを背景とする神輿渡御は、歴史を未来へ繋げていくかのようです。

そして晴海トリトンで開催される盆おどりは、小さいお子様連れも多く、皆様が垣根を超えて楽しむ夏の風物詩のひとつです。

その一棟一棟が“まち”といえるタワーマンションが立ち並び、地域交流のかたちもかわる現在、だからこそ土着感のある地域に根付いた親交が大切だといえます。

まさに「シビック・プライド」を体現したまち、それが晴海地域です。
シビック・プライドとは『自分たちが住んでいる地域に対する誇り』を意とし、このように「晴海を愛する意識」を醸成させるための活動が盛んなのです。

今回のランPAT2.0でも、月島第三小学校に通う児童、保護者の方々にとって、地域理解が深まり、交流の機会になればと、町会の皆様にも期待を寄せていただきました。

奇しくも、弊社NPO法人のメンバーには晴海フラッグ入居予定の若いパパが属しており、コースランの際には滝浪会長との交流も叶い、「地域の課題となる文化継承の橋渡しを担ってほしい」と、リアルな思いを直接お伝えいただきました。


子どもたちへの思いから、地域に対する思いが育まれる校長先生をはじめとする諸先生方もコースランにご参加。
PTAの皆さまと共に、素晴らしい機会となりました。

ランニングコースを決める地域の注意喚起箇所の情報交換が行われる交流会議でも、皆様のまちへの愛情が伝わってきました。

このまちの未来を担う子どもたちを、地域一丸となって見守るのがランPAT2.0です。

ランPAT2.0へのご理解とご協力に感謝をこめて。
これからも宜しくお願いいたします。